八ヶ岳で生活を始めると、車への依存度は都会暮らしと違って飛躍的に高まります。少なからず、凍結路での走行もあるので、経済的には安めの車を気兼ねなく使うのが良いと思います。寒暖差も激しく、砂利道も多いので、どうしても劣化が早いのが実情です。
冬用のスタッドレスタイヤの準備は、負担も大きく頭の痛い事なのですが、妥協しない方が絶対に良いです。ちょっと高いですが、ブリジストンのスタッドレスが一番良いと言われています。効きもさることながら、何より硬化しにくい。これが重要です。自動車工場などで様々なタイヤをみますが、ブリジストンのスタッドレスは数年経った物でも、『えっ!』と思うほど柔らかい。他社は、明らかに固くなっています。如何に柔らかく、食いつくかがスタッドレスの要ですから、重要な差です。
毎年新品に履き替える方なら別ですが、普通は夏タイヤセットと交換し2~3年は使いますよね。そうすれば、差は大きいです。高速を使われる方(八ヶ岳を往復される方は特に)は、ミシュランが具合良いです。比較的硬化がしにくく、摩耗しても効きを良くする工夫が随所にあります。何より、高速での安定性や音が小さい面は他社とは大違い。スタッドレス、最高値商品だけあります。
ホイールも要注意です。専門店で良心的な所では、キッチリ相性を出して取付をしてくれますが、量販店などでは結構アバウトなホイールで取り付けてしまうところが多いようです。ボルトの穴が合えば良いと言うだけでなく、ホイールの出具合・引っ込み具合を決めるオフセットという物の数値や、タイヤを取り付ける部分の幅(6.5JJとか書いてあります)、こだわる方は、ハブの径まで言われる場合もあります。(ハブ径は、こだわる必要は低いですが、ご自身で交換をされる方は、出来るだけ合った物を買われた方が、交換時中心がずれる危険性が無くなり、非常に楽です)
価格重視の量販店では、どうしても細かく種類を揃える訳にいかず、ある程度の種類で合わせていきますから、どうしてもアバウトな選択で、近似値の物を使うことが多いようです。ホイールは一度買えば、ずっと使う物。是非、専門店でしっかりと選択をして貰って購入した方が良いと思います。
実際、我が家の車の場合も、中古で購入時に純正でないホイールにスタッドレスが付いていて、これが割といい加減なホイールだったのです。家内が運転したときも振動が出て『あたりの悪い車を買ってしまったのではないか??』と随分怒られた物です。でも、その車種専用ホイールへ変更したとたんに全くその様な現象も無くなり、乗り心地も激変。家族全員が驚くほどでした。
タイヤの選択も、車の印象を変える大きなファクターです。近年は超破格タイヤとして、中国製やインドネシア製の物が出回っています。これらも使い様だと思いますが、やはり高速道路を使う機会の多い、八ヶ岳族はしっかりした国産タイヤをお奨めします。高いですが、ヨコハマのEARTH1というタイヤは驚くほど省燃費タイヤで、静粛性も高く、素晴らしいタイヤだと思います。ブリジストン、ヨコハマ、ダンロップ、グッドイヤー、ピレリ、ミシュラン、ファルケン等々、名の通ったメーカーの物であれば問題無いと思います。各メーカーの普及グレードは時々大幅に値引きが出る時が有りますから、専門店と仲良くなっていると思わぬ掘り出し物に当たるときがあります。
よく言われますが、はがき一枚程度の接地面積に総てがかかっているのですから、タイヤは重要な消耗品です。時々、溝の残りをみて、スリップサイン(溝の所々に溝が浅くなっている目印があります。目印部の側面に▲マークが入っている事が多いです)が出てきたら、なるべく早く、新しいタイヤの準備をしましょう。
安くはない消耗品ですが、それだけ重要なアイテムという裏返しです。選択には、十分に信頼できる専門家の意見を参考にお決めになることをお奨めします。オルケアでは、町田市にあるタイヤとホイールの専門店に依頼をして、タイヤの交換だけは同じサイズの物を安く購入し、八ヶ岳地元の自動車工場か八王子のお客様で、交換専門のショップへ依頼をしています。(もし、格安タイヤを買って、交換場所をお探しの際はご紹介致します)
アルミホイールは、形状の合ったナットを使用することもお忘れ無く。多くのホイールはテーパーナットという、先端が60度に少し面取りされて、円錐形になった物を使います。トヨタ等にある、ワッシャー付きのナットなどで締めてると、緩みなどが出たり、最悪は外れたりなどする危険性があります。必ず、形状を確認して、合った物を使いましょう。これも、専門家に聞けば、直ぐに解ります。
自分で交換も簡単なホイールですが、重要な部品ですから、しっかりと組合せを確認して、慎重に取り扱いましょう。
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