今年に入ってすぐに、Panasonicが『Livie リアロ』という新シリーズを発表。ドア本体の木目から、節に至るまでをシート印刷で手触りまで再現。フラッシュ扉だと、本当の木製ドアか?と間違えそうな位、作り込まれています。それでいて、今までの建材系ドアに対し、20%up程度の価格設定のため、木製に比べると相当に安い…のです。
年度が替わりかけの頃に、LIXILの担当者さんが持ってきたのが、ブランニューの『ファミリーライン』。これが、面材一新で、サッシ等とあわせられる5色になり、こちらもリアル指向へ大幅前進。TOSTEMさん時代から、一番のメインストーム商品で、価格も非常に魅力的だった商品だけに、どうなるのかと思いましたが、こちらのコストパフォーマンスは圧倒的。元々、建材系のドアの中でもコストパフォーマンスが高い商品だったので、この面材変更は他社を圧倒しそうです。リアルで、価格据え置き。いち早く取り入れている引戸のブレーキ機能などもそのまま。今までは、最安値建材ドアとして、それなりの面材だっただけに、驚きの進化です。
LIXILが出てくると、黙っていられないのがTYD連合艦隊と言われる『TOTO・YKK・DIKEN』の連合3社。DIKENが新商品を出してきました。日本の樹シリーズ。『杉・栗・栃』という、今までだと高価で手が出なかった樹種をフィーチャーし、突き板(おむすびを入れるのに使った木の薄い板のような物)を使ったシリーズです。こちらは、建材系ほど安くは無いですが、それでも今までに無いお手頃な価格で出してくるようです。本物志向の方にはお奨めしやすい商品になりそうです。ただ、残念なのは枠がホワイト枠しか出てこないのです…山の家ではちょっと使いにくいかも。
玄関ドアが、『ここまでするかね…』というほどのリアル指向を出してきたのが数年前。こちらも、さらに進化が進み、板貼りの外観の中に設置しても、全く違和感が無いほどにまで、リアルになってきています。オルケアでは、木製玄関ドアを基本にしていますが、近年は北海道仕様の玄関ドアの供給が始まり、ネックだった断熱性はクリアされてきています。その為、直射日光にさらされる場所や、雨風が当たりやすい所への玄関ドア設置時には、FRPもしくは鋼板製の高断熱玄関ドアを採用しています。
オルケアでは、無垢面材系、無垢材枠などを、出来るだけ廉価に、品質の良い物をご提供できるように、日々仕入れを研究し、色々な工夫を重ねています。でも、無垢材のドアは収縮等に備えて、少しクリアランスを大きめに作らざるを得ないのも事実です。メンテナンスや、音漏れなどに敏感な方には、このようなリアル指向の建具も一つの選択肢として、御案内させて戴いております。
オルケアは、一つのスタイルに固まらず、幅広い選択肢の中より、自由に選んで戴ける様に、幅広い素材・製品の情報を集め、色々な角度から検証しています。
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